―数分前―
カキーン…
ボールが乾いた音をたてて、学校のグラウンドから民家へ、弧を描くように飛んでいった。
「おー飛んだ飛んだ!!」
空夜音は「まひろ」と書かれている黒い金属バットを肩に担ぎ、額に敬礼するように手を当てて民家に突っ込んで行くそのボールを笑いながら見送った。
「おい空夜音!!飛ばしすぎだボケェ!!」
ガッシャーン
千晶の怒りも虚しく案の定ボールはとある一軒の家に突っ込んだ。
「お前はアホかっ!?今ガッシャーンて聞こえたぞ?」
「えっ、本当?うーん…怒られるかなぁ?」
「当ったり前だ!!少なくともガラス一枚は割れてるぞ」
空夜音はしばらく考えたおとぱぁっと顔を輝かせた。
「じゃぁさっ千晶が取ってきてよ!」
いっぺんの曇りのない笑みで千晶に言った。
「はぁ?何で俺が…」
「だって千晶はあたしの保護者じゃん!」
「……」
…そして、今に至る。
カキーン…
ボールが乾いた音をたてて、学校のグラウンドから民家へ、弧を描くように飛んでいった。
「おー飛んだ飛んだ!!」
空夜音は「まひろ」と書かれている黒い金属バットを肩に担ぎ、額に敬礼するように手を当てて民家に突っ込んで行くそのボールを笑いながら見送った。
「おい空夜音!!飛ばしすぎだボケェ!!」
ガッシャーン
千晶の怒りも虚しく案の定ボールはとある一軒の家に突っ込んだ。
「お前はアホかっ!?今ガッシャーンて聞こえたぞ?」
「えっ、本当?うーん…怒られるかなぁ?」
「当ったり前だ!!少なくともガラス一枚は割れてるぞ」
空夜音はしばらく考えたおとぱぁっと顔を輝かせた。
「じゃぁさっ千晶が取ってきてよ!」
いっぺんの曇りのない笑みで千晶に言った。
「はぁ?何で俺が…」
「だって千晶はあたしの保護者じゃん!」
「……」
…そして、今に至る。