※※※

はぁ、落ちちゃった。
もう凹む。


♪~♪
携帯鳴ってる
開くと
ディスプレイには


黒田さんの名前がのっている。


「はい」

「由香里か。どうだった?」

「すみません。
……落ちちゃいました」


「まぁ、最初からうまくいかないし、気にするな」

そう言われても気にするよ。

「今日はそのまま帰っていいから」

「わかりました」

電話を切り、携帯をたたむと一気にため息が零れる。


はぁ、中々うまくいかないな。
このままじゃ、黒田さんに申し訳ないよ。