すると、雷貴が口を開いた。


「もうすぐ…ですね。


萌様の執事として…。」

あ…。
もうすぐなんだ…。

なんだか…体の一部が持ってかれるみたいに…
胸が締め付けられた…。




「私…フランスに行くことになりました。」

え…?


「ま、待って…?
フランスって…?


アリス様はどーなるの?」

「アリス様に着いていくのです…。
フランスで、アリス様は治療をすると。」

そんな…。
なんで…こーなるかな…?



愕然としてるあたしに、
雷貴は言った。





「私は…萌様に『特別な感情』を抱いております。」

へ…?←