その後に訪れたのは、


ザーッ
ザーッ
ザーッ


「久々の海は気持ちいい~♪」

想い出の海だった。




雷貴と初めて会って、
西条家のこと知って、
何もかも嫌になったときに来たこの想い出の海。

ここで雷貴が…、





「萌様。」

あたしが想い出を思い出そうとしてたとき、
雷貴があたしを呼んだ。


「何…?」






しばらく、無言だった…。
雷貴はあたしを見つめている…ようだった。


あたしは、雷貴と目を合わせられず、
海を見たままだった。