『永遠を下さい。』




「ホントはね?ずっと判ってたんだよ。こうなること…」


そっと手を伸ばし、彼の頬を撫でる。
白くて綺麗な頬を…。


「ねぇ聞いて。私、愛してた」


だが彼は何も言わず、私を見ようともしない。


「すごくすごく、愛してたよ!」


なのに、安らかに笑ってた。


「起きて…ねぇ起きて!」


愛してる、好きだ。と言って。


「私を置いて逝かないでよ!!」




火葬された彼の残った灰をほんの少しだけ口に入れた。

これで永遠になれるでしょうか?