『ごめんなさい』


 

曇天の空に手を伸ばした。
そしたら、その掌に涙が一粒零れ落ちた。
雨だった…。
涙なんかじゃなくて雨だったよ…。
ああ、この雨はきっと、私の悲しみを隠すために降ってくれるんだね。


『ありがとう…』


今だけ、あなたに感謝します。

ごめんなさい好きでした。

その幸せな日々を本当にありがとう。