ガシッ

『いっ・・』

葵「手当てする・・」

襲われそうになった女を安全な所まで案内したあとだった

刃先を握った右手は、まだ出血していた

ばれないようにハンカチを握って止血したつもりだったのに

『ありがとう』

葵はお菓子を買った店で薬やガーゼ・包帯を買ってきた

手を頑丈にぐるぐる巻きにされた

葵「わりぃ・・」

『ん?何が?』

葵「怪我させたの・・俺が気づけていれば」

『そうだねー・・注意力が落ちてきてるね。ここのところ平和だったから・・やっぱり、鍛え直すしかないな』

葵「えっ、まぢ?」

『有言実行!さっさと帰るよー』

葵「逝きたくねぇ・・」

『葵ー、この手じゃバイク運転出来ないから後ろに乗せてー』

葵「どうぞー。じゃぁ行くか」

『しゅっぱーつ』

足早に倉庫へ向かう