『はぁー・・・戻りにくい・・』

そう取り乱した自分のせいで倉庫に戻りにくくなっていた

『遊に悪いことしたな・・』

「そんなふうに思ってないと思うぞ」

後ろから声がして振り向くと

『楓・・・』

楓「みんな心配してる」

『あぁ・・』

楓が迎えに来てくれたのにも関わらず、動こうとしなかった

楓は黙って私の隣に来た

楓「空皇はどうにかするつもりだ」

『・・葵から聞いたのか?』

楓「俺たちも調べていたんだよ。ただ、危ないから下っ端には伝えず、幹部だけで調べてた」

『そうか。だが、バレたら・・』

そう、もしバレたら空皇に潰されるだろう

楓「・・空皇を救うためならどうなったっていい・・みんなの意見だ」

『すげー覚悟だな』

楓「そのぐらいの覚悟がねぇとトップの空皇とやれねぇよ」

『雷矢の力を貸してくれ・・俺と葵だけじゃこの辺の情報が入りにくい』

楓「・・仲間なんだから、助け合うのが当たり前だろう?」

『わりぃな』

楓「戻るぞ」

足早に楓と倉庫に戻った