もう、無性に腹が立って仕方なかった。


努力してないって言われるのが、影でコソコソする人が、大嫌いだから。

「…っ、」


「…早川さんは自分に甘え過ぎなのよ。努力しないで何かが手に入るわけないでしょ」

「なっ…!!」

私が何も言わないでいると、言いたかったことを陽花が言ってくれた。


「……ねぇ、早川。

努力しない人が世界No.3の令嬢で居れる筈ないでしょ?

…せいぜい頑張りなね。」

ポカーンとする早川を置いて、私は早退した。