「あっ…」

「何?」

「靴が、無い。」

「えっ」

きっと、…いや、絶対早川がしたんだろうけど。

別に悲しくもなんともないけど、ね?
でもさー、靴無いと困るんだよね。


「うーむ、どうしようかな。」

「家の者に持ってきて貰えば?」

「成程。じゃ、早速。……

ーーー…あー、もしもし?私、李依!!
靴が無いから今すぐ持ってきてー!」



数分後…





「お嬢様!!持って参りました。」

ペコッと私に頭を下げるのは
私専用執事の葉月。

「ありがとー、ご苦労様。」

私がそう言うと葉月は帰って行った。