朝から鳴り響く目覚まし時計。
「あ〜!もう、うるさいっ」
姫神 李衣、16歳。
一応、姫神財閥の令嬢。
朝一番、目覚ましを破壊。
いや、手で破壊したわけじゃないです。壁に投げました。
素手で壊すとか無理です。
私の手折れます。
コントロール選手権があったら優勝できるね!
一人でウキウキとしながら階段を降りていく。
「おはよぉー!」
「あ、李依おはよ♪」
「…何でいるの?」
そう、ここは私の家。なのに何故っ!?Why!?
なんで、なんで、
「陽花がいるのっ!?」
親友の南川 陽花。
てゆうか幼なじみ(?)
「何でってひどいなぁ。迎えにきたんじゃーん!」
ぷくぅーっと頬を膨らませる陽花
か、可愛い…!
くっそ…女子力負けた…
「着替えてくるわ〜」
私は現実逃避しながら部屋に戻る。