「亜美ー!」

「ミホりーん!ライ!助けて!」

ミホりんこと角田 実穂。(かどた みほ)
そしてもう一人、ライこと幼馴染の渋地 拉生。(しぶち らい)

「カドター、亜美が可哀想なことになってるよ…俺ら同じなのに亜美だけ…」

「ライ、余計なこと言ってると私おこだよ?」

「ああ、ごめんごめん…はは…」

「しぶっちゃーん!しっかりー!」

ミホと出会ったのは一年前、
当時はミホにいじめられるんじゃないかとビクビクとして過ごしていたことを思い出す。
実際、そんなことはなくとても優しい女の子なのだ。
一年生の時は、この三人でいることがほとんどだった。
2年になった今、それは不可能だが。

「あ、そうだミホ。隣の席の男子がさ…なんだっけ、高梨くん?って知ってる?」

「高梨くん?あー、たかなおか。」

「たかなおなんて呼ばれてるの!?」

どっかの有名アイドルグループのリーダーさんみたいな呼ばれ方だな…なんて。

「へー…たかなおくんね。てか、あの子でかくない?」

「亜美が小さいだけじゃね?」

「俺もそう思うんだけど」

「二人してひどくない!?」

今日もなんやかんやで、仲良しな私達であった。