「ちょっとそれ…どういうことですか…?」

僕の手を握りながら、姉ちゃんは大人たちのとこへ行った。

「私と…なつきは…離ればなれになるんですか…?」
「……ごめんなさいねぇ…。あ、でもさつきちゃんは、うちに来て良いのよ?」

おばさんがニコッと笑った。
その時、僕の何かが崩れた。
…いや、もうどうでも良くなった。

「さつきちゃんはしっかりしてるもの。おばさん助かるわー」
「ふざけ…!!」
「おねがいします」

僕は姉ちゃんを遮って、そのババァに頭を下げた。