それから私の顔をジッと見ていた浅野くんは私を壁に追い詰めた。



そして私の顔の横には浅野くんの腕。




いわゆる壁ドン。




「…ッ…な、何するんですか?」


怖くなってつい警戒してしまう。



「…敬語なんて…何?誘ってるの?」



さ、誘ってる?



「…おい蓮…!お前、何してやがる…!」



今までビックリして固まっていた松坂くんが言った。



「…フッ…あの玲海が…ね。面白くなりそうだ」




面白く…なる?


気づいたら浅野くんは私から離れていた。




「…じ、じゃぁ、私達もう行くね…バイバイ」



「…おぅ、じゃぁな」



浅野くんと別れ、私達は再び保健室に向かった。