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私と紅人先輩は手を繋ぎながら家に戻った。



「ただいま〜」


そう言いながらドアを開けると玄関の段に若葉とみかが座っていた。



いや、寝てる?



「2人とも寝てるな」


「はい。
どうしましょ?」



「とりあえず起こすか」



私は先輩の言葉に頷いて2人を起こした。



「みか?若葉?起きてー」



………起きない…



と思ったら…


「「美月ー、おめでとー!」」


いきなり飛びついてきた。



え?え?!


寝てたんじゃないの?!



ってことは…

「騙した?」


「「もちのろんー!」」



出た〜

この息ピッタリなやつ!


この2人小さい頃からずーっと一緒にいるから息ピッタリなんだよね〜。



…じゃなくて!


「どうして騙すのさ!」


「え?だって紅人さんと付き合うことになったんでしょ?そりゃぁ祝うしかないっしょ」


「そうだよ。
それにもうえみたちにLINEしたし?」



携帯の画面を見せながら言うみか。


その画面を見てみると

"スクープ!
美月ついに紅人と付き合う!
さっそく騙しに入るぜよ〜"

と書いてあった。