急に真剣な顔になった紅人先輩。

声も真剣。



「…はい」



どうしたんだろう?

そう思いながら紅人先輩について行った。



ーーーーーーー


そうして来たのは、私の家の近くにある公園。


わざわざ家から離れるなんて…


よっぽど重要なことなんだろうな…


「…あのさっ」


今まで黙っていた先輩が口を開いた。


「はい…?」


そして私の目をしっかり見て…



「…好きだっ」


「…え?」


そう言った。

ビックリした。

顔を真っ赤にしてはずかしそうに"好きだっ"なんて言うから…

今まで自分の勝手な片思いだと思ってたから…



「無理に付き合えとは言わない。
ただ、好きっていうのをちゃんと美月に伝えたかった。
ただ…それだけだから…」



私も…私も好きなんですよ?


紅人先輩…っ



「…わた…も……す…です」


「え?」



「私も紅人先輩のこと…好きです…!」


目を大きく見開いた先輩は相当驚いていた。



「えっ…だ、だって好きな人はかっこいい人だって…」



「そのかっこいい人が紅人先輩なんです…っ」


私は喋るだけで精一杯。


泣いてるし、笑顔なんて見せれない状態だけど…



「じゃぁ、俺と付き合ってくれるの?」



「はいっ…!」



私…幸せ者だ!