「……」



俺は無言で席についた。


そしたらえみが俺に気づいてしまった。


別に嫌とかじゃねぇけど…

なんか一方的だけど、気まずいっていうか…
本当…俺は自分勝手だな…




「え?あなたも1組だったんですか?」


「あぁ…」


「あっ!先程はありがとうございました!あの…お名前…聞いてもいいですか?」





恐る恐る聞いたえみ。


俺は何の躊躇いもなく答えた。




「松坂…玲海…」


「松坂くんか!よろしくね!」



松坂くん…


あぁ、俺は松坂くんだ。

でも…名前で呼んでほしいと思っている自分がいる。



けど、俺がそんなわがまま言ってはダメだよな…