「…せ、先輩、コーヒーです」


ほらな?


遠慮がちに喋ってるだろ?

そんなに俺のこと嫌いですか…?



「ありがと」


美月が入れてくれたコーヒーを、震える手を隠しながら飲んだ。


……うん、俺好みの味だ。

美味いな…



「紅人さん。ちょっとよろしいですか?」



声のした方を見ると美月の友達…
みかちゃんと若葉ちゃんが立っていた。



ついてきてください。と言われたためリビングから離れた。


美月は頭の上に?を浮かべてこっちを見ていた。