*
───ピンポーン…
「あっ、来た」
も、もぅ来ちゃったの?
実際あの電話から20分経ってるけど…
私にとっては早いんです泣
「ほら、美月行こ?」
若葉にそう言われ、3人で玄関に向かった。
ガチャッ…
「こ、紅人先輩…」
「あっ、美月。はい、これ忘れ物」
「ありがとうございます」
うぅ…
どうしよう…
後ろからの視線が…
「じゃぁ、俺はこれで…」
「あの…!お茶していきませんか?」
私は先輩の言葉を遮って言った。
言えた…!
言えたよ、みか、若葉!
「え?美月忙しくない?それに家の人にも悪いし…」
「忙しくありません。家には私と友達しかいませんし…
その…嫌ですか?」
「…じゃぁ…お言葉に甘えようかな?」
やったー!
って思ったのは一瞬ですぐに緊張してきた。