今は病室には私と玲海しかいない。
少し気まずい雰囲気になっていた。
2分程の沈黙を破ったのは玲海だった。
「…えみ…悪かった…」
……どうして謝るんだろう…
玲海は何も悪くないのに…
「…好きだ…」
え…?
「…れい、あ…?」
声が掠れてあまりはっきりと喋れない。
「…さっき…蓮から聞いた。
脅されてたんだってな…
ごめんな?気づかなくて…」
申し訳なさそうな顔をする玲海。
それでも続ける玲海。
「…最近、えみが俺に素っ気ないような気がして…周りの奴らに嫉妬してた。
だからあんなメール送った」
…ごめん…
ごめんね、玲海…
玲海の心を傷つけてしまった…
「…それでも…あのメールを送ったあとでも…
俺はえみのことを忘れられずにいた。
…好きなんだよ、えみ。
もう一度…やり直さないか?」
…嬉しい…
私も同じだった。
別れてからもずっと玲海のことだけを考えてた。
そんなの…
返事なんて決まってる…!
「はい…!」
私は涙ぐみながらそう返事した。