「えみ」




「あっ!恭子!」




恭子がいるってことは夢の中なのかな…?




それにしてもここ…凄く暗い。



「もぅ!事故にあうなんて…えみはドジなんだから」




え?


事故?




「私…事故にあったの?」



「うん…そしてここは生死の境目」




生死の…境目…



「えみが私のところに来たらえみは死んじゃう。でもこのまま戻るっていうなら彼氏が待ってる」



彼氏…か…



もう別れたんだよね…

玲海とは終わったんだよ…



「…恭子のところに行く」



「え…?」




このまま戻っても生きてる意味ないもん…




玲海と別れちゃったし…浅野くんの問題だって…


それに龍汰のことも…




「私は…えみに生きてほしい」



ごめん…恭子…


もう疲れちゃったよ…




「…はぁ…
そこの白い線見える?」



白い線?


目線を下に向けると確かに白い線が引かれていた。




「えみ…その白い線に立ってみて」



「…ん。分かった」