「てめぇ、ふざけてんじゃねぇ!? お前の所為でどれだけえみが傷ついたか分かってんのか?! 」





俺はキレて堀田 龍汰の胸ぐらを掴んで言った。





それでも笑っている龍汰はわけの分からないことは言わないでくれとでもいうような口調で…




「えみが傷つく?どうして?
俺は何もやってないぜ?」




と…




は?




「とぼけてんじゃねぇよ!? 前の学校でえみに酷いことしてたんだろ?! 少しは反省しろよ!? 」




それでも頭の上に"?" を浮かべている龍汰。




「反省?もしかしてえみのこと蹴ったり腕切ったこと?あっ、それと恭子だっけ?俺殺したな。こめかみを一発…」




"バンッ"と自分の人差し指で銃を作ってこめかみに当てながら言った。






俺は呆れて固まることしか出来なかった。




ありえねぇだろ…


人が死んだ…しかも自分が殺した相手を…覚えていないだと?





マジでふざけんなよ…こいつ…