会議室。




「おい!えみ!てめぇ、恭子に言っただろ?! 」




そう言われて蹴られる。



内出血しているところを蹴られるから昨日より痛い。




「俺がトイレに行くと嘘ついて教室から出て行く前に盗聴器を仕掛けたんだよ!?

俺、言ったよな?
言ったら一生おもちゃだって…」




盗聴器…



一生おもちゃ…




私が1番恐れていた一生おもちゃ。



それが今…





「…い、や…」



「は?」



一生…



「一生おもちゃなんて…嫌!」



「…っ!てめぇ!」




それでまた蹴られる。



なんで…なんで私なの?






「…少し苦しんでもらおうか」




今でも十分苦しんでる…



「フフッ…
ハハハハッ…!」





笑いながらナイフを取り出す龍汰。





背中に冷や汗が垂れる。





まさか…




「ちょっと痛いけど…我慢しろよ?」





龍汰はそう言いながら私の腕にナイフを当てる。




私は恐怖で固まっていた。




身体が…動かない…!




ナイフが当たっている腕の1部分が冷たい。





そして龍汰がナイフをゆっくり引く。


浅い傷から血がたらりと垂れる。





「…いたっ…!」





痛い痛い…!





内出血と比にならないくらい痛い…!





「恭子に言うからこんなことになるんだ。自業自得だな」






私は何もやってないのに…





なんで…





なんでこんなことするの?






龍汰…