翌日。
「おはよう、えみ!」
「…恭子…!おはよ!」
教室で交わす挨拶。
恭子は昨日の事については何も触れてこなかった。
それもそうだろう…
だって…
「えみ!今度デート行こうな!」
隣に龍汰がいるから。
たぶん私が余計なこと言わないように…と彼氏のふりをして隣にいるんだと思う。
「本当に龍汰ってえみのこと好きだよね!ラブラブすぎてこっちが恥ずかしいわ!」
恭子は私が恭子に話したということがバレないように演技をしている。
龍汰はそれに気づいてないみたい。
そんなことを考えていると…
「俺、トイレ行ってくるわ!」
「了解〜!」
トイレに行くと言った龍汰に返事する恭子。
…やっと2人になれた…。