刹那、後ろを向いているのに背後の様子が手に取るように判る。
まるで、ノイズの様に黒い影が階段を下り始めた。
階段を一段と一段と下るにつれて、
黒い影が人の形になっていった。
それは、徐々にうつむき加減で下りながら、
一段ごとに、顔を上げていった。
…
…
ヤバい
と思った私は連れの彼女をみた。
彼女の顔は、
青ざめて居た。
「あのさあ、見えてる」
私がそう問い掛けると彼女は、コクンと頷き。
「女が降りてる…」
と呟きガタガタと震えだした。
彼女がガタガタと震えだしたとたん、
階段の女の速度が上がった。
一気に半分位降りて来ていた。
そして、徐々に顔が見え初め…ゆっくりと顔を上げ出した。
頭に危険を知らせるサイレンが鳴る。
見たら駄目だ…
私は女を止める方法を考えた。
ウエストポーチ
ウエストポーチはどこにやった
お地蔵様…
お地蔵様だ
私はお菓子を持って振り返ると、お地蔵様の元に走った。
お地蔵様の赤いエプロンの下の器にお菓子を乗せると、一心にお地蔵様にお願いした。
お願いしてる間、女が髪を振り乱しながら、近付いて来た。私を掴もうと手を伸ばしている。
頭の中で逃げたいと思ったが、何かが引っ掛かった。
お地蔵の所に沢山の白い石があった。
私はそれを一つ掴むと階段に置いた。
そして無我夢中でウエストポーチをあった場所に戻した。
そして、ガタガタ震える連れの彼女の腕を掴むと走って逃げた。
途中まで、下山して私は階段を見た。
女がお地蔵様の横の石を投げた場所で立ち止まっている。
どうやら、お地蔵様が願いを聞いてくれたようだ。
私は安心した。
そして有り難うお地蔵様と心で祈った。
駐車場に戻ると、連れの彼女がポツリと呟いた。
「あの女私を見てい
た…」
「そんな事ないよ
大丈夫、お地蔵様助けてくれたから。」
まるで、ノイズの様に黒い影が階段を下り始めた。
階段を一段と一段と下るにつれて、
黒い影が人の形になっていった。
それは、徐々にうつむき加減で下りながら、
一段ごとに、顔を上げていった。
…
…
ヤバい
と思った私は連れの彼女をみた。
彼女の顔は、
青ざめて居た。
「あのさあ、見えてる」
私がそう問い掛けると彼女は、コクンと頷き。
「女が降りてる…」
と呟きガタガタと震えだした。
彼女がガタガタと震えだしたとたん、
階段の女の速度が上がった。
一気に半分位降りて来ていた。
そして、徐々に顔が見え初め…ゆっくりと顔を上げ出した。
頭に危険を知らせるサイレンが鳴る。
見たら駄目だ…
私は女を止める方法を考えた。
ウエストポーチ
ウエストポーチはどこにやった
お地蔵様…
お地蔵様だ
私はお菓子を持って振り返ると、お地蔵様の元に走った。
お地蔵様の赤いエプロンの下の器にお菓子を乗せると、一心にお地蔵様にお願いした。
お願いしてる間、女が髪を振り乱しながら、近付いて来た。私を掴もうと手を伸ばしている。
頭の中で逃げたいと思ったが、何かが引っ掛かった。
お地蔵の所に沢山の白い石があった。
私はそれを一つ掴むと階段に置いた。
そして無我夢中でウエストポーチをあった場所に戻した。
そして、ガタガタ震える連れの彼女の腕を掴むと走って逃げた。
途中まで、下山して私は階段を見た。
女がお地蔵様の横の石を投げた場所で立ち止まっている。
どうやら、お地蔵様が願いを聞いてくれたようだ。
私は安心した。
そして有り難うお地蔵様と心で祈った。
駐車場に戻ると、連れの彼女がポツリと呟いた。
「あの女私を見てい
た…」
「そんな事ないよ
大丈夫、お地蔵様助けてくれたから。」