「私もっ……先輩の事が好きです」

「未亜ちゃん……」

「本当は先に伝えようと思ってたんですけど……っ、こんなに泣いてしまってっ」

その瞬間
再びあの温もりが触れる。

あぁ、私って幸せなんだな。

あんな壮絶な過去があったって、残りの人生は幸せになるようになってんだもん。

それに好きな人と一緒になれるなんて。

私を生まれ変わらせたこの人と。

もうこの温もりから抜け出せない。
抜け出せるわけない。

この人に一生恋をするから……。