「未亜ちゃん!」
「みっ、御幸先輩!?」
突然の御幸の登場に驚いて思わずベンチから立ってしまう。
だって今の今まで御幸先輩のこと考えてたんだし……。
「どうしてここが……」
「あぁグラウンドから見えた。それより未亜ちゃん大丈夫か?ずっと物思いにふけっているみたいだっけど」
「はい、大丈夫です」
お願い御幸先輩、私から離れて。
このまま一緒にいたら
思いを伝えそうで怖い。
自分の思いを認めるしかない。
先輩は人気があるでしょう?
私なんかでは事足りない。
それに先輩は私の過去を知っている。
そんな女を彼女にはしたくないでしょう?