それから5分もしないうちに部屋に案内された。
私とみつきちゃん。それに知らない女の子2人。あとは、男の人4人。
私は部屋に一番最後に入り、みつきちゃんの隣に腰を下ろした。
「それじゃー自己紹介でもしようか!」
みつきちゃんを呼んだ、ちゃらそうな男の人(全体的にみんなちゃらいけど特に一番)がマイクに向かって叫ぶ。
周りの女子はいぇーいなんて叫んだり、男子も男子で盛り上がったりしているけど
イマ一私はそのノリについていけない。
そして、男子にも私と同じ立場の人が一人。
私の目の前でずっと小説を読んでいるめがねくん。
ネクタイを上まできちっとしめ、めがねをつけて冷たい目をしている彼。
その姿は最初から仲良くする気なんてないように見えて、話しかけにくい。