目の前には知らない男の人が4人。そのうちの2人はうちの学校の制服だ。
あとの2人は、ここらへんで有名な不良高校、だと思う。あまりじっくり見たことはないけれど。
みつきちゃんを呼んだ人もスマホをいじり出し、その彼を含んだ3人がスマホをいじっていて、1人はめがねをかけていて小説を読んでいる。
みんなうつむいているから顔は見えない。
「連れてきたよ、可愛いっしょ?」
みつきちゃんが後ろに出来るだけ隠れていた私の肩を掴み、ぐいっと前に突き出す。
めがねくん以外の3人の男の人たちの視線が、一斉に私に向いたのがわかって手が汗ばむ。
「野田にこんな可愛い友達いたんだ」
「失礼だなー。可愛い友達くらいいますー!!」
にこにこと笑う男の人たちを私は苦笑いで返した。