それから1ヶ月くらい。
あの男にはもう会うことはなく、平穏な日々を送っていた。
「今日球技大会の打ち合わせがあるから実行委員教室のこれよー。
実行委員じゃない奴はさっさと帰れ。じゃ、終わりな」
帰りのHR。長い長い学校が今日はもう終わって帰れる!なんて
るんるん気分だったのに、一気に落とされた。
私、実行委員じゃん!!
「佳澄、帰ろー??」
「ごめん、私実行委員だ!待ってて――――――……」
「あーどんまい。じゃ私先帰るねー。お疲れー」
みつきの薄情者!!待っててくれたっていいのに!
いいもん、いいもん。私は一人で頑張りますよー!!