「じゃ、ここで解散としますか」










 それだけ告げると、すたすたと歩いて行く彼。長谷川くん。



 え………??










「あ、あのお……」











 呼びとめると、長谷川君は怪訝そうな顔で此方を見た。




 そんな顔したいのは私なんだけれど……。






 何で帰ろうとしてるの?何で連れだしたの?……なんで私なの?



 聞きたいことは沢山ある。












「え、と。なんで?」










 数メートル離れた彼にそう声をかける。



 けど、よく聞こえなかったようで、此方に向かってすたすたと歩いてきた。