「田原くん、これ借りてもいいかな?」 ハサミを手にとって田原くんに声をかける。 そこにいた 彼 が反応する。 「うっせぇ、チビ!」 いつも通りの彼の声には平常心…平常心… 「本当にチビだよなあ」 彼のまえに立ち目線の高さの変わらなさを確認してから鼻で笑った。 ざけんなっ!とぎゃあぎゃあ騒ぐ彼を無視して 変わらないいつもの青い空を見つめた。