あぁ……
あいも変わらず、ほんと馬鹿だ。


私は1人、公園で暇を持て余していた。


確か来た時は月が登って無かったのに、今では夜の闇を明るくてらしている。


流石にもうそろそろ帰らないと、明日学校へ行くのが辛くなるかもしれない。
でも……まだ家には帰りたくない。


もう少しだけ、残ろう。


幼稚園の頃には大きく感じていたブランコも、高校生となった今ではもう小さい。


私はそこにちょこんと座って、ゆらゆらと揺れていた。


……小さいな。


あの頃の私たちは間違いなく笑い合い、泣き合い、喧嘩もしていた。


いつからだろう…。


私が彼を避けるようになったのは。



いつからだろう、



彼が私を避けるようになったのは。







そして、私が感情を捨てたのは










……いつだっけ。







私は珍しく、シャボン玉のように現れては消えていく懐かしく美しい思い出に、しばらく浸っていた。