「気合入れて作ってきたぞ!」

うん…それは見れば誰でもわかる。
だって、三段のお重なんだから。
しかも縦横高さが、中々大きいから私たち3人で食べれるかな…。不安だ。

あ、私も來も突っ込まないのは四季の珍しく素敵スマイルが見れたからなのだ。


「あ、あまったらうちの今日の晩御飯にするつもりだから、残こしてくれてもいいぞ」

「あら、こんな美味しそうなの残すわけないじゃないの」


不敵な笑みを浮かべて言ってる來なんだけど、1番食べない人でしょうが。
ちなみに、1番食べるのは四季だよ。
私は普通くらいだね。

私もいただきます。と小さく呟いた時、女子の黄色い声が教室に鳴り響いた。

私は意識を耳に集中させないように、ご飯を頬張った。
あ、この卵焼き美味しい。
今度教えてもらおうかな。



「とても美味しそうなご飯を食べてらっしゃいますね…。一口俺に分けてもらうことは可能ですか?」



何故か聞いたことがあるような声がして、声の聞こえる方に耳を傾けた。
私は驚いて、目を大きく開けていただろう。

それはなんでって?


だってそこには















昨晩出会った、白髪の青年がいたんだから…。