「好きだよ…………。思桜………………。」
「や…………っ、と、がわ、く、」
彼は私の耳元で甘い言葉を囁く。
そのたびに、私の体はピクピクと跳ねてしまう。
「っ…………、や、やめ………………っ!!」
彼の口が、舌が私の耳たぶに近付き……………………、
――パク……………………。
「―――――――っ!!!」
口に含まれた。
「美味しい…………。」
そう言って彼は、一旦口を耳たぶから離し、
フウッと耳に息を掛けた。
「――――――っ、
だからヤメテってば、渡川君!!!」
――――――ドンッ!!!!!
「い………っ、てぇ………………。」
力の無い声。
……かと思ったら。
「紺乃、さん。人をイキナリ突き飛ばすのは、止めよーね。」
粗か様に怒った渡川君がそこにはいたのでした。
チャンチャン♪