プルルル…

洋介の携帯が鳴った。

真美からだ。


『真美?おはよ。
体調どう?』

『おはよ。
洋ちゃん、髪の毛跳ねてるね。
直してあげる!』
と言った真美は、

後ろから、洋介に抱きついた。


『驚いた?
真美からのサプライズだよ~?』

『やられたな~!
じゃあ、俺も!』
と言って、

真美の手をほどいて、真美をお姫様だっこしながら大学まで連れて行こうとした。


『きゃあっ!ちょっ、
おろして!
恥ずかしいって!』


恥ずかしさのあまり、耳まで赤くなりながら
足をジタバタしたのに
洋介は笑っている。