看護士から薬の種類と、飲み方を聞いてから帰ろうとしたところで、携帯が鳴った。


薬をバッグに閉まってから、携帯をポケットから取るのにてこずった。


バイト先からだった。


『もしもし?』


シフトの話をしていると、目の先には、手術室からタンカで運ばれてくる一人の女性を洋介は見逃さなかった。


洋介には、その女性が真美だという確信があり、後でかけ直しますと言って、女性を探した。