家に着いてから、真美に電話をかけた。

プルルル…


『はい…もしもし…』


真美は、か細い声だった。


『おじいちゃんの家にいるんだって?』

『あ、うん…。今、寝た状態で、ご飯も食べられなくて。』


なんて嘘で、バリバリ元気だ。


たまに見舞いも来たりするから。


『大変だな。一週間も会えないのか。
寂しいな…。』


洋介は、不安で不安でしょうがない。


今すぐ会いに行きたいのに。


『…ゴメン…今日疲れてるからまた今度話しよう』


『おう、あまり無理するなよ。いつでも電話しろよ?
俺がついてるからな…
俺が、俺が…』


『…洋ちゃん、どうしたの?』


洋介は、涙がこみ上げて唇を噛み締めた。