『ありがとう。
これから移動教室だからまたね。』


真美は、裕太に必要以上のことを言われないように早く逃げようとした。

しかし、腕をつかまれた。


『朝田、無理するなよ?』

『大丈夫。ありがとう。』


朝田の背中が見えなくなるまで、悲しく見つめている裕太だった。