4月6日。
入学式。
「いってきまぁぁぁす♪」
憧れの高校生活。
楽しみすぎてテンションが上がりすぎだ。
「おっはーなな!」
あげはもだいぶテンションがあがっているみたいだった。
「ななと同じクラスがいいなー!
だって初めての人ばかりだと馴染めないしねぇ!!私人見知りぃ!!」
「まぁ、私人見知りじゃないけど知らない人ばかりだと不安だよね。」
「そぉそぉ!ななならわかってくれると思ってた!」
なんてたわいもない会話をしているうちに高校に到着した。
校門前に立てかけられている看板には
〈第92回二葉青蘭高等学校入学式〉と書いてあった。
創立92年という割にはとても綺麗な校舎で、不良なんてごもっとも。
優等生ばかりの学校。
私は元々勉強は得意だったからこの学校に入ることに決めた。
あげはは勉強が苦手なのに私と同じ高校いくー!なんて言って猛勉強していた。
そのおかげで二人とも無事合格。
入学することができた。

体育館にクラスが発表されていると聞き、
あげはと体育館に向かった。
その移動中あげははずっと
「ななと一緒ですように!ななと一緒ですように!…」
と呪文のように唱えていた。
ふつーに怖かった。

案の定クラスは…別々。
私は2組。
あげはは4組だった。
ちなみにこの学校では学年ごと5クラスある。
「いやぁー!!どうしよ…」
なんて騒いでるあげははちょっと涙目だった。