俺は宿題を始める。 が、ノートを開くと手に付かない。 希奈のことが頭に浮かんできてしまう。 泣いてる顔。 確か、兄がいたって言ってた。 俺は、希奈の兄みたいになれるのだろうか。 「はぁ。考えても仕方ないよな…。」 俺は宿題を少し進めて、寝ることした。 部屋に行くと希奈は寝ていた。 こどもらしい寝顔。 俺は希奈の頭を撫でる。