相手チームも真剣な表情。
応援の声が飛び交う。
11人がコートに立つ。
ホイッスルと共にスタート。
ピーー
試合が始まり、ボールをパスする。
ボールは今はこっち側の。
取られる前に、攻め込んで行かないと。
「希奈‼パス‼」
おっと。
私の出番ですか。
私は、自分で言うのもなんだか、ドリブルは誰よりもうまい。
相手いても、いなくても。
ボールは絶対に離さない。
「奈菜羽‼上がって‼希奈からパスもらって‼」
キャプテンは、大声で言った。
でも、相手はパスコースを奪う。
こいつっ。
そう思って回りを見る。
今なら後ろにパスを出せるが、誰もいない。
でも、このままじゃ、ボール取られる。
その瞬間、ボールを誰もいないところに出した。
でも、ボールはこっちボール。
可憐がボールをとってくれたから。
「可憐‼そのまま上がって‼奈菜羽も上がって‼希奈はもしもの為に下がって‼」
私は指示のままに行動した。
ゴールは目の前。
2人とも決めて‼