「彼女にとってここは…"本の世界"ワシラは普通に今まで通りにここに入れるけど…彼女は……」 『わーってる……夕食食うぞ。何がいい?』 俺は自分で聞いたのにも関わらず猫病子が答える前にキッチンに向かった。 分かってる…。 最後には千聖は居なくなってしまう。 でも、そんなことはさせない。 これから沢山思い出を作ればいいんだよ。 俺、本気で千聖のこと…好きになりそうだし。