「俺のこと本当に好き?」



星来くんの甘い声が耳元で聞こえた。

そのせいでまた胸がドクンとなる。



『………私の友達…』


「ん?」


私はまくらを顔に当てたまま起き上がって座った。



『笹木星来くん。星来くんと…全く同じ顔…なの』


「へぇ…そいつが好きなんだ…」


私は小さく頷いた。

もちろん顔にまくらを当てたまま。



「残念だけど、俺はソイツじゃねぇんだよな。俺、黒鬼死来世だってう妖怪だし。別人なんだよな」



分かってるよぉ…
でも、全く同じ顔なんだもん。


ていうか…妖怪に見えないけどね