………。


私はもう一度周りをみた。


違う。



私たちの大好きな街は


騒がしくて、公園があって

犬が散歩してて……


こんな暗く赤いとこじゃない…。



『そっか…本当なんだね』


猫も星来くんも悲しそうな顔をした。


『ねえ、ねびし』


「猫病子だぞ!」


『あぁ、猫病子……私ね質問があるの。本の世界には終わりがある。本には必ず終わりのページがある。っていうことは…この世界にも…』


「終わりはない。」


『は?』



予想外のことが帰ってきた。