「ここは…妖怪の世界なんだぞ」
『は?!妖怪?!』
「そうじゃ、人間でいうと……"本の世界"」
なんじゃとー?
意味がわからないー……。
「ここは…Deliriumという世界だぞ。ワシラにとってはお主と同じように自分の世界だぞ。でも、人間どもからは本の中の世界になってる。きっと、あの本(この世界)に魔法がかかっていたんだ。だからお主がここに入ってしまったんだぞ」
え?
じゃあ、ここは…本の世界なの?!?!
妖怪の世界なの?!
『…あり得ないってばーーーっ!!』
私は「アハハ」と笑った。
が、白猫も星来くんも笑ってないから私はゆっくりと落ち着いた。
「周りを見て見るんだぞ。ここは本の世界だってあり得ないくらい、お主の所と同じところかね?」