「ここにはどうやって来たんだぞ?」


『どうやってって…どうだったっけ…よく、覚えて…ない』



私はゆっくりと自分の身にあったことを思い出してった。

いつも通り授業を過ごして…。


星来くんと屋上であって、

星来くんと図書室であって………えっと…



『あ!!本!!』

「本!?」

「本じゃと?!」



私は頷いた。


『確か、Deliriumっていう本を見つけて中身を触っちゃったんだ!そこから記憶がないの。起きたらここにいて……』


そうだそうだ。

あの本を落としてしまって拾おうとして中身に触れた途端…って感じ!


「なるほど、お主の事情はわかった。」


猫はゆっくりそう言った。

わかったの?