その状況を理解するのにそう時間は掛からなかった。


甘い香り…。


私…星来くんに抱きしめられてる?!




星来くんは池の中に入っていて私を抱きしめてくれていた。



『し、らいせくん?!…あの、あの…えっとっ…』


ヤバイ……

心臓が持たない……。

倒れそうっ!



「あ?」


『………大好き』


「は?」


星来くんは思わず私を引き離した。


しまったーーー……。


私は右手で自分の口を抑えた。