知らんって…

酷い…。



気がついたら私は泣いていた。

だって!

好きな子にそんなの言われるの…辛いんだよ…?


『うっ……うう……』


「お、おいっ!ちょ……ど、どうしたんだよ?」


『だっ…て、し…ら、いせくっ…ふっ、私のこと……』



知らないんだもんって言おうとしたら

周りに

ーーーーバシャンッ…


という音が響いた。


水の音だ。


私は思わず顔を上げた。

その時…目の前が暗くなった

いや、暗いっていうよりも紫と、肌色。



「わーったから、もう泣くな…"千聖"」


え……