疲れた・・・・。

そういえば・・・総一の姿が
途中から見えなくなっている。


総一の部屋の前に立ち
ノックをするけれど

応答がない・・・


そっと、扉のノブの手をかけ
静かに開けると



・・・寝てんじゃん。


人が一生懸命掃除してるのに

この男は・・・ほんっと・・。



ここにも使ったタオル放置してるし・・・


なーんで放置するかなぁ。


布団の横に散乱しているタオルを拾い集めながら

寝ている総一に


「お兄さん、大雑把すぎですよ」


ため息をつきながら
そう呟くように言うと



「くっあははは
あぁ、昔から大雑把なんで」


笑いを堪えたように
目を開けた。


「笑ってる意味が分からないのですが」


「あ、もしかしてまた怒らせた?ははは
ほんっと、真弓って
初めて会った時から独り言言ってるよな~」


そういえば・・・

初めて会った時
雨止んで下さいって神様にお願いしてたのを
見られてたんだった・・・

何というか・・・


私って・・・

あぁ・・・恥ずかしい。